54 木曽海道六拾九次之内 加納
(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち かのう)

広重画 版元錦樹堂

 加納城下の松並木の中山道を威儀(いぎ)正しく堂々とした隊列を組み進む大名行列と、それを道脇に土下座して見送る旅人の姿が描かれている。大名の参勤交代やそのほかの大通行など、きっとこうした状況であったであろうと手に取るようにその様子が描かれている。広重の風景画の中でこのようにはっきりと道中行列を扱ったものは稀であるとされる。