52 木曽海道六拾九次之内 太田
(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち おおた)

広重画 版元錦樹堂

 「木曽で桟橋(かけはし)、太田で渡し、碓氷峠(うすいとうげ)がなくばよい」と馬子唄で唄われたほどの中山道の難所であった伏見宿と太田宿の間の木曽川の渡し場を描いたものである。木曽川と飛騨川の合流点にほど近い所にあった渡し場は、川の流れも速く激しかったと思われるが、この絵からはとうとうと流れる大河をイメージさせる。船を待つ旅人ののんびりした姿からほのぼのとした情景が読み取れる。