48 木曽海道六拾九次之内 大久手
(きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち おおくて)

広重画 版元錦樹堂

 大久手(湫)宿は東を十三峠そして西を琵琶峠(びわとうげ)にはさまれた所に立宿されている。慶長9年(1604)に勘定奉行大久保石見守長安(おおくぼいわみのかふながやす)の命によって新設された宿場である。
 柴を背負い峠道を登り来る夫婦と広々とした丘陵地からほのぼのとした情景描写がなされているなかに切り立った崖とそこから突き出した母衣岩・鳥帽子岩などの巨岩の表現が実に巧妙である。