きつねのたたり 3/9 ページ  
     

 この小屋から東は桑畑で、その東に竹やぶがあり、その竹やぶの中に昔から大きいきつねが住んでおったが、別に悪いことをしたという話は聞いたことがない。ごじょさたちは、目が見えんもんで、きつねはこわくないし、余った食物をやったり、ときには、きつねのために好きな油あげや肉なんかも買ってきてやり、いってみれば、犬を飼っているような態度で、きつねを可愛がっておったらしい。
  そのうちにだれがいうともなしに、
「ごじょさをいじめると、きつねがたたるぞ」
という話が出た。