こんだ馬(うま) 2/9 ページ  
     

その上、木の立っとるとこや林の中は、まんだ悪いことがあってなあ、道の両側や上の方へ枝が出ておって、傘なんかさいて行ったら、一ぺんに破れてしまう。それで雨降りには、昔のまんまの、みのかさ姿で行ったもんや。
  そんな山の中でも、住めば都というわけで、ずっと大昔から人が暮らいとった
な。それが今よりも家の数も人数も多かった。そやけど何といっても山の中の暮
らしやもんで、毎日の生活が楽やない。いくら手入れしても田んぼからは米がよ
けいにとれるわけやない。