天狗(てんぐ)の腰かけ松 3/5 ページ  
     

もう生きた気持ちはせんもんで、夢中になってきたがこんな恐ろしいことは生まれて始めてやと。
  おばあさん連中は、同情するやら困ったような顔をするやら、また世間話の種ができたって。
  天狗さまは、不二見タイル(今の不二見セラミック御嵩工場)の西で、「川合」の方へ下りて行く道の北側に生えとった大きい松の木の上におったもんや。わしらの小さいころは、まんだ昔の松並木がたんとあって、その中で一番大きい松の高いとこに枝が出ておって、腰かけるのに、ちょうど都合のええふうになっとった。