大寺(おおてら)ごじょ 3/12 ページ  
     
そこにあった桜の大木で薬師如来像を刻み、それを本尊として、民衆の病苦を逃れさせようとした。同じ桜でもう一本を刻んだのが、瑞浪市土岐町桜堂にある桜堂薬師である。
 その後、正暦四年(九九三年)一条天皇の妹の行智尼が、薬師如来像を安置してある庵(いおり)に来て信仰を深めていた。長徳二年(九九六年)この庵より少し離れた所にある大きい池に、夜な夜な怪しい光が発生し、嵐が吹き荒れたので、近くの農民達は恐れおののいて仕事が手につかなくなり、田畑は荒れ果てて困ってしまった。