鬼の首塚 2/26 ページ  
     
 そもそも東美濃の土岐・可児の間の志月(しずき)(寂月・次月)に鬼ケ窟と言うところがありました。そこは山がとても険しく大きな岩が積み重なっていて、水の勢いが非常に強く、近所では見ることが出来ない場所でした。
 岩の重なった洞穴に、普通と変わった形をした、怪しげな賊が住んでいました。
 この洞穴の底の方には、水で洗われた広場のような場所や、抜け道などもあって賊が隠れ潜むのにはとても都合のよい所でした。この賊は、大江山の酒てん童子のような、手のつけられない者とよく似ていました。